かわいい韓国語・ハングル(귀여운 한국어・한글)

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家出していた嫁が戻って来るらしい。 ”전어”

전어 ”とは

전어 ”の読み方は「チョノ」、漢字で書くと「錢魚」で、魚の名前です。

ニシン科の海水魚で、日本の名前は「コノシロ」です。

 

コノシロは出世魚なので大きさにより「シンコ」「コハダ」「ナカズミ」などと名前が変わるそうです。

また地方によっても違う名前があるそうです。

 

韓国でも地方によっては、大きさによって名前が変わったり違う名前があったりします。

(전어の違う名前については下記 전어の呼び名いろいろ を)

 

コノシロは私の育った地方ではあまり見かけない魚でした。

韓国では秋になるとよく見かけ、刺身、焼き物、煮物、塩辛的なものなどにして食べます。

秋の전어は脂がのっておいしいそうです。

 

秋になれば私はサンマが食べたくなりますが、「サンマ」は

꽁치 ”(読み方「ッコンチ」)

と言います。

 

家出していた嫁が戻って来る。

전어 굽는 냄새에 나가던/나갔던 며느리 다시 돌아온다

(読み方「チョノ クヌン ネセエ ナガトン/ナガットン ミョヌリ タシ トラオンダ」)

ということわざがあります。

 

直訳すると「コノシロを焼く匂いに家出していた嫁が再び戻って来る」で、

家出していた嫁が夫の実家に戻って来るほど、전어がとてもおいしいという意味だそうです。

 

このことわざは전어の宣伝文句でよく使われます。

 

전어の呼び名いろいろ

「コノシロの稚魚」は

전어사리 ”(読み方「チョノサリ」 漢字とハングル「錢魚사리」)

と言います。

 

강원도(読み方「カンウォンド」 漢字「江原道」)地方では

「コノシロ」を ” 새갈치 ”(読み方「セガチ」)

「小さいサイズのコノシロ」を ” 전어사리 ”(読み方「チョノサリ」)

「中くらいのサイズのコノシロ」を ” 엿사리 ”(読み方「ヨッサリ」)

「大きいサイズのコノシロ」を ” 대전어 ”(読み方「テチョノ」)

と呼んだりするそうです。

 

ちなみに本来

대전어 ”(読み方「テチョノ」 漢字「大錢魚」)

は「ドロクイ」という別の魚の名前です。

 

전어のそっくりさん

밴댕이 ”の読み方は「ペンデンイ」で、日本では「サッパ」と呼ばれている魚です。

전어と見た目がよく似ています。

 

食べたことがないので味についてはわかりません。

 

例文

인천에서 먹어 본 전어구이는 집을 나간 며느리가 다시 돌아올 정도인지 아닌지는 모르지만 맛있었다.